ナシュランプロジェクト vol.2 『藍工房 OCEAN BLUE』

ナシュランプロジェクト第2回。

今回のお仕事は「藍工房 OCEAN BLUE」さんにて。

店内にはTシャツやストール、帽子など、本当にステキな藍染めの商品が並んでおります。

お店の奥は実際に藍染を行っている工房にもなっており、現在はより多くの方に藍染めに触れてもらおうと、定期的に藍染めのワークショップも行っております。

本日は店内の掃除やディスプレイのチェック、いらっしゃったお客様の接客や、実際に藍染めを体験させていただきました!

少しでもお客様にとってキレイに見やすく、商品を一つずつ確認しながら掃除をしていきます。

藍染めは染める時の状況や方法によって違った顔を見せるので、同じTシャツにしても本当に色合いは様々。

実際今日もそうでしたが、来られたお客様はじっくり一つ一つの商品を丁寧に見ていきます。中には30分くらい店内をゆっくり見ていかれる方もいるそうです。

藍工房さんで働いている方は、皆様小さなお子様がいらっしゃるママさん達。

棚なども旦那さん方が手作りで作ったそうです。

今日は実際にママさん達がお仕事をする様子も含めて体験させていただくということで、赤ちゃんを抱っこしたりおんぶしたり一緒にご飯を食べたりしながら(とても癒されながら)お仕事をしてまいりました!

お店のことを一通り終えた後は、いよいよ藍染めの体験。

そもそも藍染めの原料って何?というところからのスタート。

藍染めの原料はタデアイ(蓼藍)という植物。

「蓼食う虫も好き好き」ということわざに出てくる蓼科の植物。

これを発酵させたものが染液となります。

発酵、つまり微生物の働きによって活性化の度合いが変わり、日によって染液が生地に染み込む様子も変わってくるとのこと。

染液が入っている大きなバケツを開くと、表面にたくさんの気泡が。

これは微生物がパクパクと発酵を進めてくれている中で出てきた気泡。

この気泡の量によって、今日はどのくらい活性しているかどうかがわかります。

植物や微生物、様々な命の力を借りて一緒に作るのが藍染めなんですね。

どのような染め方をしたいのかを決めて、生地を丸めていきます。

螺旋状にしたり、帯状にしたり、染液がどこに触れ、どこにあまり触れさせないかなどの工夫でキレイな模様が現れてきます。

その種類は実に多種多様で、方法を聞いているだけでも楽しすぎます。

そして生地をもっていよいよ染料へ。

染液の中で動かしてみたり握ってみたり回してみたり。

その力加減や時間、触れている範囲によって仕上がりがとても変わってきます。

そして大切なことは、“空気に触れさせること”

染液はアルカリ性のため、空気に触れさせ酸化させることが色をつけていくポイント。

染液の中でしばらく染めた後、手にとって空気に触れると、初めは茶色のような色をしていた生地がだんだんと濃い藍色に!

この繰り返しで色を重ねていきます。

そして、その後の工程がまた感動。

空気にある程度触れさせた後に水で洗うのですが、ここで水の中でも酸化!

この色!この藍色を求めて藍染めしていたんです!と発見と感動に包まれます。

生地には色として表面的にしか乗っていない部分をしっかりと水の中でもみ洗いして、みるみるうちに自分がイメージしていた色合いの生地へと生まれ変わります。

自分が染めた世界に一つしかない作品がここに、この感動はぜひ体験してもらいたいです。

濃さによっては、染める→天日干し→熱湯保存→染める の繰り返しで、4日間以上かけて色を重ねていくこともあるそうです。

本当に時間をかけてじっくりと作り上げていくんですね。

必ず毎日管理していかなければいけないこれだけの工程を、お子様を見ながら働いているスタッフの方々は本当にすごい!

ママさん達が安心して働ける職場として藍工房さんは本当にオススメです。

そこに集う方もその安心感に居心地の良さを覚えて来てくださるのだということがお話を聞いている中で暖かく伝わってきました。

そして、本日最後のお仕事は、なんと「モデル」!!

おそらく僕の人生(ずんぐりむっくり体型)において最初で最後では?

お店に関わる方達が藍染めの作品に触れている様子が店内では展示されています。

その一助になるかどうかは別として、ステキなポーズと共に最高の写真を撮っていただき、本日のお仕事は終了。

貴重な経験に心から感謝です。

お店の代表の方が大切にしていることは、藍染めは生き物と一緒にしている仕事なので自分の思い通りにしないこと。

自分の思い通りにならないことは色々あるけれど、それをどう受け止め、どのように前に進んでいくか。

相手に合わせるという意味ではお店づくりも一緒。

自分がどうしたいかより、来てくださるお客様の雰囲気によってお店をどうしていくのか。

ただ、しなやかに。

多くの心のこもった藍染めの作品を通して、お店に来てくださる方と暖かい触れ合いを求めている方にオススメの職場です。

オススメの職場、ナシュラン星5つです!

「藍工房 OCEAN BLUE」さん、ありがとうございました!

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ナシュランプロジェクト vol.1 「K-port」

こんにちわ、ナルです。

すっかりブログご無沙汰人間で申し訳ありません。

これからは新プロジェクトの記録をこちらでも載せていこうと思っているので、きっと更新頻度は高まる!はず!

新しいプロジェクト、その名も「ナシュランプロジェクト」

僕自身が気仙沼のありとあらゆる職業の職場体験をしていき、その魅力を少しでも伝えていこうというもの。

気仙沼にはたくさん魅力ある仕事が溢れています。

しかし、残念ながらその仕事を”知る”機会、”感じる”機会が若者にとって少ないようにも感じます。

僕自身もたくさん経験できる訳ではないですが、少しでもその仕事について発信していき、気仙沼にいる若者が僕というものを通して触れることからできればいいなと。

これも最近大切にしている「繋ぎ手」というものに含まれます。

僕自身、もっともっと人に伝えていくためにも、実感として体験できるようにしていきます。

もっと理由はたくさんあるのですが、そんなこんなで始まった「ナシュランプロジェクト」

今回はそのvol.1となるレポートを以下にまとめていきたいと思います!

【ナシュランプロジェクト vol.1 『K-port』】

ついに始まりました、ナシュランプロジェクト。

記念すべき一つ目のお仕事は「K-port」さんにて。

俳優の渡辺謙さんが気仙沼のためにつくったカフェです。

気仙沼の内湾沿いに佇むお店の外観、内装はとてもオシャレで通る人の注目を集めます。

本日はオープン前の準備からホールとして半日お仕事させていただきました!

これからここにお客様が来るのだというワクワクの気持ちの中、受け入れの準備として心を込めてお店の中を掃除します。

開店時間より少し早めにいらっしゃったお客様にも、「暑いのでどうぞお店の中でお待ちください」と店長の優しさも心地よいです。

ホールの仕事は、お客様を席へと案内し、オーダーを受け、お客様のもとへと運ぶ、とても単純ではありますが、一つ一つの動作のタイミングや、その後が円滑に進むように事前に準備、用意することが大切です。

そしてサービスの中には、心地よいコミュニケーションも大切です。

僕は今回、岩手の方に道案内をしたり、福岡や栃木からいらっしゃったお客様と気仙沼のことについて話をすることもできました。

お客様一人一人の様子をしっかりと見て思いながら行うホールの仕事は、本当に楽しくあっという間の半日でした。

最後にはピザ作りも教わることができました。

ピザ作りは人生初めて。

薄くもなかなか切れないしっかりとした生地をどれだけ均等に伸ばしていけるかがポイント。

ゆっくりと時間をかけながら作ることができました。

優しいスタッフに囲まれながら、無事にお仕事体験終了。

店長が一番大切にしているものは「繋がり」

その言葉の通り、「K-port」さんには人と人との触れ合いが溢れています。

スタッフ同士のしっかりとしたコミュニケーション、スタッフとお客様とのコミュニケーション、人の繋がりを深く感じることのできるとても素晴らしい職場です。

オススメの職場、ナシュラン星5つです!

「K-port」さん、ありがとうございました!

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